合同企業説明会に一人で行ってきた
2016/03/20
本格的に就職活動のシーズンが始まったわけですが、成績や生活態度が良くなかった僕は、はなから学校推薦を諦めていました。
そこで、連日学校に来る求人票を見て企業探しをしていたのですが、学校に来る中小ソフトハウスの求人票なんてIT業界の知識が全くない僕にとっては全部一緒に見えました。
なので、一度直接話を聞いてみようと思い、地元のターミナル駅で行われるというIT企業が中心の合同企業説明会に行ってみることにしたのです。
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どこの企業のブースに行こうか?
僕はきちんとした格好をして行こうと思い、当時金髪だった僕は1日で落ちる黒染めスプレーをして、就職活動用に近所のスーパーで買った7000円のスーツを着て合同企業説明会の会場に出発しました。
(当時の僕にとってはコレでもきちんとした格好でしたw)
会場の入り口に到着すると、参加企業のリストとその求人概要が書かれた紙がもらえました。
大体30社位が参加していたと思います。
僕は入り口で貰った紙を見てどこの企業に行ってみるか考えました。
僕(うーん、取りあえず小さい会社だと潰れないか心配だよな・・・。)
僕(でも大企業で歯車になるのも嫌だもんな。)
僕(まあ、社員100人~300人位の中堅どころにしようかなw)
>to 当時の僕
お前じゃ大企業入れないから心配すんなw
1社目 社員300人独立系
とりあえず条件に合致した企業の中でも比較的規模が大きかった会社のブースに行くと、40代から50代位の真面目そうな方が2人座っていました。
僕(おいおい、こんなオッサンと何話すんだよ・・・。まぁいいや、話しかけてみよう。)
僕「こんにちは。タカと申します。お話聞かせて頂けないでしょうか?」
オッサン「どうぞ、お座り下さい。」
僕「失礼します!」
オッサンは会社案内を差し出して、会社の説明を延々と話し始める・・・。
業務内容や、製品・サービスの売りみたいなことを延々と話してたんだと思いますが、僕にとってはサッパリ理解出来ませんでした。
僕(何言ってるのか分かんねーな・・・。でも、ここは分かったフリしとこう。)
僕「はい!はい!そうですね!」
オッサン「何か質問はありますか?」
僕(えっ?!質問なんかねーよ。どうしよう・・・。)
僕(あ!そうだ!あれ聞いとこう。)
僕「最近、結構遅刻したり授業休んだりしてるんですけど、そういうのって御社はどうですかね?」
オッサン「えっ・・・、えーと、そういうのは良くないですねー。仕事で遅刻とかは許されないです。」
僕「あー、そーなんですか。」
僕「じゃあ俺が御社を受けても受からないですよね?」
オッサン「えっ・・・、あー、まー、そうですねー。」
僕「あ、そうですか!」
僕「分かりました。ありがとうございました!」
と、こんなふざけた(当時は全く真面目にやっていたつもり)やり取りをして1社目のブースを後にしましたw
採用担当の方はとんでもないバカが来たと思ったことでしょう。
いや、本当に無駄な時間を取らせて申し訳なかったですw
さて、ここで僕は仕切り直しの為、一旦会場の外に出て1人で作戦会議を開きます。
僕(やっぱ遅刻はダメだよなー。次からは黙っとこう。)
僕(それにしても詰まらなそうな会社だったな、きっと会社の規模が大きすぎたのが良くなかったんだな。)
と、バカな僕なりに考えて次はもう少し小規模な会社のブースに行くことにしました。
2社目 社員100人独立系
1社目の会社よりも規模の小さな会社のブースに行くと、30代の落ち着いた雰囲気の方と、20代の茶髪の怖そうな方が座っていました。
僕(おいおい、いかちーのがいんぞ・・・。まぁいいや、話しかけてみよう。)
僕「こんにちは。タカと申します。お話聞かせて頂けないでしょうか?」
怖そうな茶髪「(にっこり笑って)どうぞ、お座り下さい。」
僕「失礼します!」
僕(あれ、実はこの人優しい人なのか?)
怖そうな茶髪は社員の顔写真がたくさん入った会社案内を差し出して、業務内容はそこそこに会社の面白話を始めた。
僕(なんか雰囲気が明るくていーなー)
茶髪「タカさんは何か質問はありますか?」
僕「残業時間って大体どのくらいですか?」
茶髪「暇な時期と忙しい時期がありますが、平均して20時間くらいだと思います。」
茶髪「俺らなんて殆ど残業してないっすもんね?でへへ。」
茶髪の上司「そうだねー。うちの会社はプライベートも大事にしている人が多いからねー。」
茶髪の上司「忙しい時期が終わったら年休使って連休にしたりとかしてバランスとってるよね。」
僕(なんかノリが軽いぞw)
僕(雰囲気も良さそうだし残業も少ないし、ここにしよう!)
僕「ありがとうございます!御社の面接を受けたいのですがよろしいでしょうか?」
茶髪「はい。是非どうぞ!お待ちしております。」
僕「はい!ありがとうございました!」
僕「失礼します!」
と、こんなやり取りをへて、社員100人位の規模のソフトハウスの面接を取り付けることが出来たのでした。
もう僕の中ではこの会社に決めていたので他のブースに行くことはなく、十分な成果に満足してまっすぐ帰宅しました。
今思うこと
やりたい業種もないし、使いたい技術もないし、IT業界の下請け構造なども分かっていなかった僕は、雰囲気と残業時間くらいしか判断材料がありあせんでした。
最近の中小企業は人事担当者だけで採用活動をするよりも、現場の若い技術者も連れていって採用活動を行うケースが増えています。
確かに歳が近くてフランクに話せるというのは、学生にとっては聞きたいことを質問するという行為のハードルが下がりますし、事業内容や業績で学生にアピールし辛い企業にとっては求人票に書き表せないような会社の良さをアピールするきっかけになると思います。
ですので、この方法は双方にメリットのあるとても良い方法だと思います。
駆り出される若手技術者は、現場の作業調整が大変かもしれませんが相応のメリットはあると思います。