年俸制の僕「残業代が出ないから残業はしない」
2016/03/20
僕は当時26歳、600万の年俸制でSIer(システムインテグレータ)のPL(プロジェクトリーダー)をやっていました。
僕はこの前の年(中途入社した年)から年俸制だったので残業しても残業代は支払われませんでした。
なので、「どうせ残業代も出ないし、毎日定時で帰る。溢れたら翌日やるw」というスタンスで仕事をしていました。
折角(?)残業代が出ない年俸制になったのに、定時内で仕事を終わらせられずに残業してたんじゃ年俸制のメリットがないですもんね。
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お付き合い残業程バカらしい事はない
恥ずかしながら、僕がまだ前の会社で残業代が出ていた頃はダラダラ仕事をしたりお付き合い残業をしたりもしていました。
情けない話ですが、そうしないと給料が少なくて生活がキツキツだったので・・・。
しかし、年俸制になった僕は逆に残業はすればするほど損だったので、自分の仕事が片付いたらサッサと帰るようにしました。
もちろん、リーダーとしてメンバーがダラダラと残業しているのは良くないと考えていたので、
「リーダーが毎日定時で帰ってたら、皆んな帰りやすいでしょ。」
という思惑もありました。
前の会社で僕が派遣される側の立場だった頃、とある大手SIerに派遣されていたのですが、まぁリーダーがダラダラ残業してて中々帰らないんですよw
それで、外注が早く帰り辛い雰囲気を醸し出してるというか睨みをきかせてるというか・・・。
ヒドイ時だと打ち合わせが定時以降に設定されてたりとかもありましたw
なので僕としてはそういうのが嫌だったので、自分が一次ベンダーの社員となった際にはむしろサッサと帰ってやろうと思っていましたw
僕(お、定時だ!さぁ帰ろうw)
僕「私はそろそろ帰りますが・・・、佐藤さんはまだ帰らないんですか?」
外注(佐藤さん)「いやー、ちょっとキリが悪くて・・・。もうちょっとしたら帰ります。」
僕(定時でキリが良くなるように調整すれば良いのに・・・。まぁ、そこは自由だからいっか。)
僕「そうですか。じゃ、お先です!」
と、僕は後輩や外注が残業してたとしても全く気にせずに先に帰っていました。
その結果得られたもの
そんな感じを何か月も続けていると、周囲から「タカは必ず定時で帰る人だ」という認識を持たれます。
すると、周りが自然に定時に合わせて仕事を調整してくれるようになります。
例えば、定時間際に重たい質問してくるような人はいなくなりますし、ミーティングが予想以上に伸びて定時過ぎてしまったら一旦仕切り直しにしたりという感じです。
幸いなことに、僕の在籍していた会社には「残業する奴が偉い!」みたいな文化はありませんでしたので、それで嫌味を言われたり評価が下がったりすることはありませんでした。
しかも、こんな事もあります。
後輩「タカさん、テスト環境が壊れちゃったっぽいんですが・・・。」
僕「えwマジでw」
僕「ちょっと、どんな状況なのか見せてもらえる?」
後輩「はい。すいません・・・。」
僕「どれどれ・・・。」
そして、何だかんだ復旧に2時間位掛かり、19時位になっていました。
僕「お!動いたw」
後輩「おー!良かったー><」
僕「じゃあ、もう大丈夫だろうし俺はこれで帰るよ。」
後輩「こんな遅い時間まで、本当にありがとうございました><;」
と、マジな顔で、”こんな遅い時間まで”と言われてしまいましたw
まだ19時なのにですw
別に僕としては毎日終電まで働いていた事もありますし、
「19時に帰れるSEなんてむしろ恵まれてるだろ。」
位に思います。
しかし、僕が毎日ほぼ定時ピッタリに帰っていたので、その後輩は、
「毎日定時で帰るタカさんに、2時間も残業させてしまった・・・。」
と、思ったに違いありませんw
(別にいいのに・・・)
なので、普通以上にとても感謝されてしまいました。
電車とかでヤンキーがお婆さん席を譲ったら「おお!偉い!」ってなりますよね。
それと同じで、普段残業しない人が残業してくれると皆んな「マジありがとう!!」ってなりますw
これは全然意図していない意外なメリットでした。
今思うこと
年俸制という事もあり、こんな感じで毎日定時で帰るようにしていたのですが、それでも仕事が定時で終わらない時というのはどうしてもありました。
僕はそんな時、残業するのではなく朝早く出社して自分の仕事を片づけるようにしていました。
何故かというと、1番の理由はやはり「タカは残業しない人」というイメージを失いたくなかったからです。
前述の通り、メリットが大きかったので・・・。
それに早朝は電車とかも空いてて気持ち良いですし、会社も静かで集中出来るので効率は非常に良いですね。
ブラック企業とかで「残業する奴=偉い!」みたいな風潮が無ければ、
「始発で来てでも残業しない人だと周囲に認識させる。」
これは結構アリだと思います。