資格を取ってから転職するのは正解なのか?
2015/08/27
転職しようと思った時に「資格を取ってから転職しよう。」と考える人も多いかと思います。
(実際、僕が転職した時も資格を取得してから転職活動を開始しましたので・・・。)
ここでは、資格を取ってから転職するという方法が良いのか?それとも、さっさと転職活動を始めた方が良いのか?
ということについてお話したいと思います。
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IT業界は資格があると転職に有利なのか?
まずは以下のデータを見て下さい。
転載元:DUDA
いかがでしょう?
医療や建築/土木等ではかなり資格が重要なウェイトを占めているようですが、IT/通信では資格が必須(またはあると尚可)という企業はたったの7%です。
逆に言うと、IT系の求人の93%が「資格の有無を問わない」となっています。
普段IT業界で働いている方なら分かると思いますが、業務をする上で資格が必要になる事なんてまずあり得ませんので、
「IT業界ではそもそも資格が重要視されていない。」
という事が分かるかと思います。
じゃあ資格は役に立たないのか?
「資格<<<<絶対に越えられない壁<<<<実務経験」
なのは誰もが理解していることだと思います。
そして、「資格なんて取っても意味ない」と言う人が多くいることも知っています。
しかし、僕は資格が全く役に立たないとは思っていません。
例えば、
- オラクルマスタープラチナ
- TOEIC900点
とか、明らかに一般人を凌駕する資格を持っているのであればインパクトも十分ですし、実際に業務の遂行に必要なスキル(この例だとDBAとか英語力)を持っていると判断できると思います。
こういうのであれば転職で大きな武器になると思います。
しかし、毎年春と秋に行われる情報処理試験とか、殆ど商売化しているベンダー資格なんかを持っていたとしても、
「向上心はある人かもね。」
位の認識です。
この程度の難易度の資格を持っていたところで業務が出来るかを計る為の物差しには成りえないですし、実際に僕は資格を取ってから転職活動したのですが、資格が役に立った気はまるでしません。
因みに、僕が面接する時の話で恐縮ですがスキルシートで目が行く順番は、
- 年齢
- 職歴
- 住所(遠いと大変かなってw)
という順番です。
資格とか最終学歴とかアピールポイントとか色々書く欄はありますが、ぶっちゃけ重要ではないです・・・。
「今何歳で、どんな仕事をしてきたのか?」
興味があるのはまずそこです。
「勉強して資格を取って転職する」は損!
ですから、あなたに十分な実務経験があって、
「受験すればすぐ取れるような資格をサクッと取ってから転職する。」
という事であれば時間的デメリットは無いですから、転職の為に資格を取るというのもアリだと思います。
しかし、
「転職の為にこれから勉強をして、資格を取得する。」
という事であれば、資格を取得する為に時間を費やすことにより、資格よりも重要な要素である「年齢」や「職歴」というものを犠牲にすることになります。
これは非常に損なことだと思います。
勉強に時間を費やして資格を取るよりも、少しでも若いうちに、自分の理想に近付ける仕事をして職歴を積んだ方がよっぽど賢いです。
医療系や建設系の仕事だと業務を遂行するに当たり資格が必須だったりするのでしょうが、IT業界はそうではありませんからね。
まとめ
IT業界の転職に資格はそこまで重要ではないので、「転職の為にこれから資格の勉強をする。」というのは損。
それなら少しでも若いうちに転職して職歴を充実させた方が有利。
ただし、一般人を凌駕するようなレベルの資格や、現状の実力でサクッと取れる資格を取るのであればメリットはある。
こんな感じですね。
もしあなたが「何となく資格があった方が良いかな・・・」位の認識で勉強し始めて、
「結局時間の無駄だった。」なんてことにならないように注意して頂ければと思います。(僕は少し後悔していますので)
転職を考えていて、その手段として資格の勉強をしようかなと考えているのなら、転職エージェントに相談してみると良いです。
無料で相談出来ますし、最終的に「まだ転職はしない。」っていう結論でも全く問題ないですから。