20代は貯金をしない方が良い理由
2016/03/20
若いうちから貯金をする習慣を付けた方が良いと一般的には言われています。
そして巷には、
- 確実に毎月5万貯金する方法
- 一人暮らしの節約術
みたいな本が溢れかえっています。
確かに貯金は無いよりあった方が良いのは事実ですが、一所懸命貯金に励むあまりお金よりも大事な物を失わないように気を付けて欲しいと思っています。
特に20代のうちは一所懸命貯金なんかせずに、色々な事に使った方が遥かにメリットがあると僕は思っています。
ここでは20代の若者が貯金をしない方が良いと思う理由について
- お金の価値
- マインド
の2つの観点からお話ししますので、貯金をすることのデメリットも知った上で幾ら貯金するのかを決めれば良いと思います。
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理由1:お金の価値が人生で最も高い
20歳で100万もらえるのと、50歳で100万もらえるでは当然前者の方が良いですよね。
僕だったら50歳なら300万という条件でも前者を選ぶと思いますw
その理由は、次の3つです。
20代のうちは収入が少ない
仮に年間100万貯金するとしたら、毎月8万の貯金をする必要がありますね。
でも、手取り20万あるかないかという状態で8万貯金って超キツイと思います。
それこそ修行僧みたいな生活をしないと不可能ですw
しかし、ある程度収入が増えて手取りが40万になったとしたら8万の貯金なんて余裕ですね。
同じ生活水準をキープすれば節約しなくても20万貯金出来る計算になります。
なので僕は、収入が少ない時に必死こいて貯めなくても、収入が増えてから楽に貯めた方が合理的だと考えているのです。
少ない金額でも楽しめる
若い頃はそんなに金の掛からない遊びでも楽しい思いが出来ます。
ポンコツの中古車でドライブしたり、
安い居酒屋でワイワイしたり、
民宿に泊まったり車中泊するような貧乏旅行をしたり、
と、周りの友達も基本的にはお金が無いので、若い頃は金を掛けなくても楽しいことが出来るのです。
それにも関わらず、若い頃に僅かなお金を惜しんで楽しい事を我慢する人がいます。
例えば、友達同士で旅行の計画があったとして、
「俺(私)、金ないからパス。」
なんて言ったりするのは本当に勿体ないです。
(こういう事を言う人程、実は貯金が何百万もあったりしますw)
おばちゃん(おっさん)になってから同じ位楽しいと思えることをすると、何倍も金掛かりますよ?
僅かな金額で楽しめる若いうちはドンドン楽しい事をやりましょう!
人生の残り時間が長い分、投資効果が高い
例えば、100万握り締めて1年間ワーキングホリデーに行くとしましょう。
20歳で行けば今後60年間位は、
- 英語が話せる
- 外国の文化を知っている
- 外人の友達がいる
というアドバンテージを持って人生を送れます。
しかし、50歳でやったらどうでしょう?
現役時代は殆ど終わっていて、せっかくのアドバンテージを活かす機会が少なくなってしまいます。
なので、自己投資にお金を使うのであれば、早ければ早い程リターンを得られる期間が長くなり有利な訳です。
これは、
- 本を買う
- セミナーを受講する
- 美味しい物を食べる
- オシャレをする
- 海外旅行に行く
等でも同じ事が言えます。
えーと・・・、ドラクエに例えましょうw
収入が少ない20代なんてスライムしか倒せない勇者と同じです。
スライムを倒して得た僅かなゴールドを貯め続けますか?
普通貯めないですよね。
もっと強い敵を倒せるようになる為に、武器を買ったり、仲間を集めたりと、投資に回しますよね。
そうしないといつまで経っても魔王なんて倒せません。
何が言いたいかと言うと、ある程度効率の良い狩場(年収の高い職場)に行けるまでは自分に投資してレベル上げしとけっていうことですw
理由2:節約マインドが染み付いちゃう
貯金をする為には、
- 支出を減らす
- 収入を増やす
の2つしか方法は存在しません。
僕がお奨めする方法は当然「2.収入を増やす」ですw
20代の若い頃から貯金をする習慣が付いてしまうと、お金が必要な時に「1.支出を減らす」を選択する癖が付いてしまいます。
僕はこれが良くないと考えています。
「2.収入を増やす」を選択する人は収入を増やそうとして、
- 転職
- 独立
- 副業
- 投資
など、積極的に収入を増やす為の行動をしていきます。
しかし、「1.支出を減らす」を選択する人は、
「今ある収入の中でどうやって遣り繰りしよう?」
と考えるので、その結果、
- 外食を控える
- 飲みに行かない
- 旅行に行く回数を減らす
- 趣味に掛ける金額を減らす
- 全身ユニクロw
など、人生の楽しみを減らすような残念な行動をし始めてしまいます。
そして、ライフステージの変化に伴ってもっとお金が必要になると、もっと節約に励み始め「仕事か、寝るか」みたない生活になる訳です。
転職、独立、副業、投資、全てやったことがある僕としては、年間100万節約する難易度を100だとしたら、それらで100万収入を増やすのなんて、
- 転職=30
- 独立=50
- 副業=80
- 投資=200
位の難易度だと思います。
転職や独立等で収入を増やす方がよっぽど簡単です。
(投資は資金力がないと年間100万増やす為には100万失うリスクを取らざるを得ないので難易度が高いです。)
子供の学費とか、マイホームの資金とかで、どうしても年間100万貯金しなければならないとして、毎月8万もどうやって節約しますか?
- 飲みに行かない
- 趣味を止める
- 車を軽にする
- 旅行に行かない
- 食費を削る
まぁ、この位やれば年間100万位は捻出出来そうですかね。
でも・・・こんな生活したいですか?
したくないですよね?
しかし、本当に残念なことに、周りの人達を見てるとこうなってしまった人達だらけなんですよ。
きっと彼らは、
「収入は増えない。支出を如何に減らすか?」
という引き算の考え方が若い頃から身に染み付いちゃっていて、収入を増やすなんてことは全く考えていないでしょう。
いや、考えているのかもしれませんが、「自分には無理だ」と思ってしまっています。
これは本当に勿体ないです。
警備員や運転手等、スキルの積み上げにならない職業で、転職とかで収入アップ望めないのなら100歩譲って理解出来ます。
でも、僕の周りはITエンジニアばかりなので当てはまりません。
しかもこの超売り手市場の日本で、収入アップなんて簡単なことだと思うのですが・・・。
まぁ、それでも「1.支出を減らす」を選択して生きて来た人達にとっては、考えられない選択なんだと思います。
だから僕は、20代のうちから節約して貯金に励むようなことをして、節約マインドが染み付くのは良くないと思う訳です。
まとめ
確かに貯金は人生の選択肢を広げる一つの手段になります。
しかし、あんまり若い頃から貯金に励むと、逆に人生の選択肢を狭めることになるかもしれないです。
それだけ気を付けた上で、幾ら貯金するか決めて頂ければと思います。
ちなみに、賢いお金の使い方を読むと、無駄遣いが減ると思います。